2019/07/22

2月、メゾンエルメスで開催された、向井山朋子さんの<Pianist>記録映像。
はまりすぎて、”曲を読みたく”て、楽譜を取り寄せたくらい。
2月、実際に聴きに行った時の投稿は↓こちら↓
2019/05/26
2月、東京・銀座メゾンエルメスで開催された「ピアニスト」向井山朋子展へ行った。ピアニスト向井山朋子さんの、ピアノ演奏によるインスタレーション。2月5日立春から始まったこのインスタレーション。パフォーマンスの時間を中心に前後約1時間のみオープンする。例えば、初日は11:00ギャラリーオープ…
限定公開のようです。
投稿しはじめると、やはりブログを続けるかどうか悩む。
ケルティックハープに関する旧ブログは削除しました。
まだ参考にしていただいていたり、ご覧になっている方がいらっしゃるようですが、申し訳ございません。
Youtubeの演奏動画は残してありますので引き続きご贔屓に。
2019/05/27

この冬は、ヨハン・ヨハンソンの「オルフェ」ばかり聴いていた気がする。
特に、「Flight From The City」
耽美的かつ静かな退廃にたゆたう心地よさ。
美しすぎて泣けてくる。
もっと彼の作品を聴きたかった。
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◆傑作です。この曲を遺してくれてありがとう。
◆一周忌にあわせて、回顧BOXが発売。
「Johann Johannsson(ヨハン・ヨハンソン)一周忌に合わせての7枚組ハードブック追悼BOX『Retrospective I』 」
「Retrospective I」(2019/05/03発売)
2019/05/26
2月、東京・銀座メゾンエルメスで開催された「ピアニスト」向井山朋子展へ行った。
ピアニスト向井山朋子さんの、ピアノ演奏によるインスタレーション。

2月5日立春から始まったこのインスタレーション。
パフォーマンスの時間を中心に前後約1時間のみオープンする。
例えば、初日は11:00ギャラリーオープン、12:00パフォーマンス、15:00クローズという風に。
毎日1時間ずつオープン時間がずれてゆき、最終日の28日には元の時間へ帰着する。
早朝、出勤するビジネスマンの流れに逆らい、音楽を聴くためにメゾンエルメスへ向かう。
非日常的な時間は動き出していて、すでにこの作品が始まっている。
頭の先から爪先まで乱れが一切ない男性2人に、エレベーターへ案内される。
8階へ上がると、すでに大勢の人達が到着していた。

フロアには色々なピアノが「転がっている」。
椅子はなく、聴衆はピアノの森の合間(床)に座る。
柱を背にできる場所を陣取って開演を待つ。
不思議と椅子に座るよりも気持ちが落ち着く。
なんだか、森に繁る草になった気分。

向井山さんが、向こうの方のピアノの前へ座り演奏が始まる。
この日の演目は「Cant Ostinato」

オランダの作曲家、シメオン・テン・ホルト(1923~2012)の作品。
「人生を変えてしまうメロディー」と表されることもある。
ミニマムながら情感のある色っぽい作品。
100余りあるフレーズを演奏者自身が選び再構築する曲で、演奏者によって曲の長さも表情も変わる。
向井山さんの演奏は吹き抜ける「風」だった。
曲が変化するごとに、風景が変化する。
枯れ草が激しく揺れ、雪が舞い、若草が風に抗って渦まく。
美しく、強い演奏と佇まい。
会場をあとにしてからも、変な動悸とある種の喪失感が続く。
帰宅して、所有している他の演奏者の「Cant Ostinato」を聴いても満たされない。
・・・そうか。私は、あの演奏に恋をしたのだ、と。
ああ、もう一度聴きたかった。
できれば、ビルのブロックガラスに差し込む光が退廃的色から朝の光に替わる時に。

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◆令和元年10月にトッパンホールで向井山朋子さんの演奏会があります。
人生を変えてしまうメロディー 向井山朋子 ピアノコンサート
◆メゾンエルメスのアーカイブ
「ピアニスト」向井山朋子展
◆私が恋をした演奏はこちら
シメオン・テン・ホルト:カント・オスティナート


◆様々な楽器で演奏されます。一応、ハープ弾きなのでハープ版もご紹介
Canto Ostinato


ピアニスト向井山朋子さんの、ピアノ演奏によるインスタレーション。
2月5日立春から始まったこのインスタレーション。
パフォーマンスの時間を中心に前後約1時間のみオープンする。
例えば、初日は11:00ギャラリーオープン、12:00パフォーマンス、15:00クローズという風に。
毎日1時間ずつオープン時間がずれてゆき、最終日の28日には元の時間へ帰着する。
早朝、出勤するビジネスマンの流れに逆らい、音楽を聴くためにメゾンエルメスへ向かう。
非日常的な時間は動き出していて、すでにこの作品が始まっている。
頭の先から爪先まで乱れが一切ない男性2人に、エレベーターへ案内される。
8階へ上がると、すでに大勢の人達が到着していた。

フロアには色々なピアノが「転がっている」。
椅子はなく、聴衆はピアノの森の合間(床)に座る。
柱を背にできる場所を陣取って開演を待つ。
不思議と椅子に座るよりも気持ちが落ち着く。
なんだか、森に繁る草になった気分。
向井山さんが、向こうの方のピアノの前へ座り演奏が始まる。
この日の演目は「Cant Ostinato」
オランダの作曲家、シメオン・テン・ホルト(1923~2012)の作品。
「人生を変えてしまうメロディー」と表されることもある。
ミニマムながら情感のある色っぽい作品。
100余りあるフレーズを演奏者自身が選び再構築する曲で、演奏者によって曲の長さも表情も変わる。
向井山さんの演奏は吹き抜ける「風」だった。
曲が変化するごとに、風景が変化する。
枯れ草が激しく揺れ、雪が舞い、若草が風に抗って渦まく。
美しく、強い演奏と佇まい。
会場をあとにしてからも、変な動悸とある種の喪失感が続く。
帰宅して、所有している他の演奏者の「Cant Ostinato」を聴いても満たされない。
・・・そうか。私は、あの演奏に恋をしたのだ、と。
ああ、もう一度聴きたかった。
できれば、ビルのブロックガラスに差し込む光が退廃的色から朝の光に替わる時に。

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◆令和元年10月にトッパンホールで向井山朋子さんの演奏会があります。
人生を変えてしまうメロディー 向井山朋子 ピアノコンサート
◆メゾンエルメスのアーカイブ
「ピアニスト」向井山朋子展
◆私が恋をした演奏はこちら
シメオン・テン・ホルト:カント・オスティナート
◆様々な楽器で演奏されます。一応、ハープ弾きなのでハープ版もご紹介
Canto Ostinato