2月、メゾンエルメスで開催された、向井山朋子さんの<Pianist>記録映像。

はまりすぎて、”曲を読みたく”て、楽譜を取り寄せたくらい。

2月、実際に聴きに行った時の投稿は↓こちら↓

2019/05/26
そして恋をした ~「ピアニスト」向井山朋子展
2月、東京・銀座メゾンエルメスで開催された「ピアニスト」向井山朋子展へ行った。ピアニスト向井山朋子さんの、ピアノ演奏によるインスタレーション。2月5日立春から始まったこのインスタレーション。パフォーマンスの時間を中心に前後約1時間のみオープンする。例えば、初日は11:00ギャラリーオープ…




限定公開のようです。



投稿しはじめると、やはりブログを続けるかどうか悩む。

ケルティックハープに関する旧ブログは削除しました。

まだ参考にしていただいていたり、ご覧になっている方がいらっしゃるようですが、申し訳ございません。

Youtubeの演奏動画は残してありますので引き続きご贔屓に。




書くことは溜まる一方。

ついつい更新の楽なSNSへ流れてしまう。

「ブログはオワコンかも?」というのが頭の隅にあるので、ついつい面倒になってしまう。

でも、SNSの盛衰は異常なまでに速いので、案外ブログが残ったりして・・・とも。

少しづつ更新していきます。



GWは、毎年楽しみにしている信州アーリーミュージック村(信州EM村)へ参加。

今年も、西山まりえ先生のハープクラスとリュート奏者ミハウ・ゴントコ先生の中世アンサンブルを受講。

先生も一流、受講生もプロの方が多いワークショップで、ケルト音楽から古楽へシフトチェンジした私にとっては、なかなかハードな日々だが、それでも毎年、技術もメンタルも少しずつ向上している実感がある。

私にとっては、毎回、演奏技術だけでなく「生きていくこと」を教えていただく機会になっている。

今回も、愛を持って接してくださる先生方やご一緒した皆さんのおかげで、素の自分に向かい合うことができ、最後まで乗り切れた。

感謝の気持ちでいっぱいである。


今年のハープクラスは、各自選んだ曲のレッスンが組み込まれた。

私は、「La Manfredina」と「La Rotta della Manfredina」を選んだ。


中世の音楽は自由だ。

だから、奏者によって曲が全く違ったものになる時がある。

今回の私の演奏は、やはりアイリッシュっぽくなった(笑)

特に「La rotta~」の方。

左手伴奏はダンピングしまくりのアイリッシュダンスチューンになってしまったが、そもそもLa Rottaだから問題なし(と、勝手に納得)

そんな自由さが楽しく、かつ勉強にもなり、どんどんその魅力に惹きこまれていく。



昨年度、ハープクラスでご一緒させていただいたライアー奏者の方が、今年はライアーでアンサンブルに参加されていて興味深かった。

中世の音楽を再現することばかりが目的ではない。

そもそも、現代の我々が忠実に再現できているかもさだかではない。

新しい楽器で昔の音楽を奏でることは、我々の特権だと思う。


来年が待ち遠しい!





お茶の時間にとても美味なマカロンをいただく。

この時いただいたのは、「Merlot(桔梗ヶ原 メルロ)」

葡萄色の生地に甘さ控えめなショコラクリームがはさまっている。

真ん中に、赤ワインで煮たカシスのコンポートが入っていて、

なんだかフェーブをみつけたような嬉しさが。

他にも種類があるということなので、早速行ってみた。

塩尻市の高原通り沿いにある、「pâtisserie MOU (パティスリー ムゥ)」。

ショーケースに並べられたマカロンとスイーツの美しさに心躍る。

マカロン10個セットを購入。





お味も、今までいただいたマカロンの中で最高。

生地の食感、ショコラクリームとの味のバランス、言うことなし。

フランスの超有名ブランドのマカロンも、いまいち美味しいと思えなかったが、ようやく見た目もお味も食感も最高点のマカロンに出会えた。


◆pâtisserie MOU (パティスリー ムゥ)

https://patisseriemou.jimdo.com/




この冬は、ヨハン・ヨハンソンの「オルフェ」ばかり聴いていた気がする。

特に、「Flight From The City」

耽美的かつ静かな退廃にたゆたう心地よさ。

美しすぎて泣けてくる。




もっと彼の作品を聴きたかった。

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◆傑作です。この曲を遺してくれてありがとう。




◆一周忌にあわせて、回顧BOXが発売。

「Johann Johannsson(ヨハン・ヨハンソン)一周忌に合わせての7枚組ハードブック追悼BOX『Retrospective I』 」

「Retrospective I」(2019/05/03発売)



2月、東京・銀座メゾンエルメスで開催された「ピアニスト」向井山朋子展へ行った。

ピアニスト向井山朋子さんの、ピアノ演奏によるインスタレーション。




2月5日立春から始まったこのインスタレーション。

パフォーマンスの時間を中心に前後約1時間のみオープンする。

例えば、初日は11:00ギャラリーオープン、12:00パフォーマンス、15:00クローズという風に。

毎日1時間ずつオープン時間がずれてゆき、最終日の28日には元の時間へ帰着する。



早朝、出勤するビジネスマンの流れに逆らい、音楽を聴くためにメゾンエルメスへ向かう。

非日常的な時間は動き出していて、すでにこの作品が始まっている。

頭の先から爪先まで乱れが一切ない男性2人に、エレベーターへ案内される。

8階へ上がると、すでに大勢の人達が到着していた。




フロアには色々なピアノが「転がっている」。

椅子はなく、聴衆はピアノの森の合間(床)に座る。

柱を背にできる場所を陣取って開演を待つ。

不思議と椅子に座るよりも気持ちが落ち着く。

なんだか、森に繁る草になった気分。




向井山さんが、向こうの方のピアノの前へ座り演奏が始まる。

この日の演目は「Cant Ostinato」




オランダの作曲家、シメオン・テン・ホルト(1923~2012)の作品。

「人生を変えてしまうメロディー」と表されることもある。

ミニマムながら情感のある色っぽい作品。

100余りあるフレーズを演奏者自身が選び再構築する曲で、演奏者によって曲の長さも表情も変わる。

向井山さんの演奏は吹き抜ける「風」だった。

曲が変化するごとに、風景が変化する。

枯れ草が激しく揺れ、雪が舞い、若草が風に抗って渦まく。

美しく、強い演奏と佇まい。

会場をあとにしてからも、変な動悸とある種の喪失感が続く。

帰宅して、所有している他の演奏者の「Cant Ostinato」を聴いても満たされない。


・・・そうか。私は、あの演奏に恋をしたのだ、と。


ああ、もう一度聴きたかった。

できれば、ビルのブロックガラスに差し込む光が退廃的色から朝の光に替わる時に。




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◆令和元年10月にトッパンホールで向井山朋子さんの演奏会があります。

人生を変えてしまうメロディー 向井山朋子 ピアノコンサート


◆メゾンエルメスのアーカイブ

「ピアニスト」向井山朋子展


◆私が恋をした演奏はこちら

シメオン・テン・ホルト:カント・オスティナート




◆様々な楽器で演奏されます。一応、ハープ弾きなのでハープ版もご紹介

Canto Ostinato




京都・東京でコンテンツ企画屋をベースに、カメラマン、選曲家、選書家、ギャラリスト、Webプロデューサーなど楽しく仕事をしていたが、不思議な流れで長野へ戻りケルティックハープ奏者・講師に。そして、古いアイリッシュ音楽を辿っていくうちに、いつのまにか「古楽沼」へどっぷりはまり、数年前に思い切ってシフトチェンジ。

現在は、まったく畑違いのお堅いお仕事をしながら、中世ハープをメインに、プサルテリウム、リコーダー等の古楽器や中世音楽の勉強中。古楽、ケルト音楽、現代音楽、エレクトロニカ、アンビエント界隈をふらふらしています。

日本ハープ協会会員。

朝日村在住。

◆使用楽器◆
<中世ハープ>
Ardival Harps Kentigern (23弦)

<ケルティックハープ>
Dusty Strings FH34  (34弦)
Dusty Strings ラベンナVivo  (26弦)
Salvi Egan (38弦)
ストーニーエンド Eve (22弦)

<プサルテリウム>
はらむら古楽祭のWSで制作したもの (チェンバロ弦)
小坂弦楽器工房製 (ギター弦)

<笛>
モーレンハウエル ソプラニーノ
モーレンハウエル KYNSEKER ソプラノ
竹山のアルト・テナー などなど

プロフィール
Nollier
Nollier
中世ハープをメインに、古楽器と中世音楽の勉強中。元ケルティックハープ奏者・講師。日本ハープ協会会員。
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